生きるっていったい、どういうこと?
なにをやっても、どこに行っても、なんの実感も湧かないの。
薄っぺらな友達意識だけで、どうしてがんばっていられるの。
「自分自身を信じてみるだけでいい」誰かはそう言ったけど、
だからって「生きる道」なんか見えてこない。
なんとなく生きてるだけじゃ駄目だって――誰か、ちゃんと、怒ってよ。
- 性別 / 身長 / 年齢 / イメージカラー
-
女 / 158cm / 17歳 / 瑠璃色(#1e50a2)
- 好きなもの / 嫌いなもの
- 裁縫、小物作り / 虫、集団行動、勉強
元々勉学や集団行動に向いている性格では、到底ない。格好良く言えば一匹狼、悪くすれば浮いている。学校全般でそうだったので、小学校、中学校、高校に入学してからもそれは変わらず、気が付けば移動教室の時、体育でのペア決めは勿論、一緒にトイレに行くだなんていう友達などは当然皆無。何だか話が合わなくて、紛らわせるように本を読んでいたせいか暗い子なのだと周囲に思われがち。「香迷さんって、何を楽しみに生きてるんですか?」――ぷちん。その言葉は同級の、しかも隣の席の男子からの唐突な、白々しいまでの敬語での質問であり、そこで何かがはち切れた。大人しいのは本を読んでいるからで、香迷友愛子には意思もあれば多少の度胸も備わっている。はっきりと物を言う口は、演劇を嗜んでいる兄から発声方法だとかを話半分で教えられたからだろう。果たして友愛子は、嫌いな勉学も学友達ももう必要ないと言わんばかり、継母の反対にはあったものの、自らの意思で高校を中途退学。今は自宅近くのコンビニで、どこか屈折した思いを常々感じながら、ここから抜け出したいと願うほどの退屈と焦燥感に身を焦がす。自分の選択――高校中退は本当に賢明な判断か。答えを出してくれる教師はもういない。自分で切り開かなければ何も変わらないのに、どう変えたなら正解なのかもわからず悶々としながら、今日も言う。生きるって何だろう、と思い悩みながら。「いらっしゃいませ、ありがとうございます。」なんの感謝とて、抱いてなんかいないくせに。
♪ 香迷 友愛子(かまよい ゆめこ)
♪ロールサンプル:B
(その日はアンラッキーだった、と女は思い返す。まず朝から継母の機嫌が悪く、起こしてくれと頼んでおいたのに全く起こしてもらえなかった。今日の朝の分と思って買って来ておいた菓子パンを、兄の愛斗が出かける前に食べて行ってしまった。髪を整えようとして、ヘアアイロンが壊れた。アルバイトをしているコンビニエンスストアへ向かう道すがら、黒猫が前を横切った。もうそんな事までアンラッキーの一部分にしていいだろうと思ってしまうくらい、何から何までいやな感じのする日だったと言うしかない。バイトの時間は適度に働き適度に休む、張り切りすぎないところが香迷友愛子らしさだろうか。給料分は働くけれど、それ以上はしないマニュアル対応。それで切り抜けられるなら安いもの、客がいなければ先輩と雑談なんかして。)――で、終わりになるんですけど、最初に戻るんですよ。戻るっていうか、最初のシーンの意味がわかって、繋がっているというか。だから何度も繰り返し読んじゃうんですよね…こういうのもギミック?って言うのかなあ。(その雑談は女から、最近小学生になった子供のために児童書を求めていたパートタイムのおばさん先輩にかけたもの。そう言えば探してましたよね、と始めは最初はストーリーをざっと説明していたのだが、思わず熱中してラストシーンまで語ってしまったのには「あちゃ…全部言っちゃった。」と眉顰めるも、先輩は「いいのいいの、私が読むわけじゃないから」と手を振って煙草の補充作業を終え。レジ周りの掃除をしていた香迷も、濡れているんだかいないんだか、あまり埃の取れない雑巾をやる気もなしに行ったり来たり。)なんだかなあ。姉さんとはうまく喋れるのに、同級生とは会話にならなくて。私が変なのかなあ…生きる意味、とか考えちゃうの。(それは何度か先輩にも零した愚痴、スクールカーストが出来る頃にははっきりと浮いていたという、自覚もある。だがどうやって、何を話したら正解だったのかはいまだにわからない――今だって、ここで働いているのが正解なのか、靄に包まれて結論が見えないから心の奥底が不安がっている。まあいいや、で済ませられない問題は、当然将来の心配にも繋がるけれど、)…あ。私たち上がりでーす。姉さん、バック行きましょ。(交代のバイトが来たのを確認、声をかけてさきに引っ込めば、着替えついでについ先程廃棄になったばかりの弁当を自分のリュックに入れ――その場面を、最悪だったのは店長に見咎められたこと。先輩も店長には敵わない。散々怒られて、絞られた帰り道。)…だって夜ごはん、ないじゃんか…。(普通に料金を支払って買え、というはなし。それでも理不尽に感じてしまうのは家に帰っても父親は外食、継母もそれを理由に食事を作って待っているなんてことをしない家族の事情のせい。リュックは軽い。)参ったなあ、お金ないのに。…どこかで食べなきゃ、いけないんだけど。誰かがごはん、用意してくれないかなあ…?(到底叶わない願いはどう届いたものか、ふと一瞬の気配に左右を確認する。今何か――「誰か、たすけて」と。空腹で幻聴でも聞いたものか、空耳だろうと動き出す。街灯の感覚が遠いので足元は暗がりだが、慣れた道だからと油断した。かくん。膝が落ちた時には、)ああ、ツキがこな、(まさかこの道でコケるのか、ツキが来ないなあと言うつもりだったのに、言い損なったと同時の不快な落下。ギギッと胸が詰まって、こんな場合に出すべき甲高い悲鳴さえ咽喉にこびり付いたように出て来ない。真っ逆さま、という感覚は随分昔に遊園地で感じて以来、とにかく夢中で目を瞑り――ふと、胃の逆流が収まれば。)…なん、なん、なん…、!?(まあるい月。最近街中では見なくなった自然の野原、鼻をくすぐるのは果たして何の香りなのか。気付けば身一つ、遠くに随分と可愛らしい風景の広がる、まったく知らない場所にぽつり。)……お腹、すいて、動けないよお…。(周辺の散策に行くべきか、そもそも何が起こったのか分析するべきか、見知らぬ場所での行動なんて何が正解かわからない。まただ。また正解のわからない問題に、ただただ腹がぐうと鳴る。ああ、今日はアンラッキー・デイ。)